2026/10/30

IVRの費用相場|着信件数別の月額目安と初期費用・通話料の内訳

「上司からIVRを入れたらいくらかかるのかと聞かれたが、月額3,000円という話と15万円という話があって、どちらで考えればいいのか分からない」「稟議に出す前に、初期費用と毎月の費用の桁だけでもつかみたい」。
電話の自動音声応答システム(IVR)の費用は、月額数千円の層と月額十数万円の層の大きく2つに分かれ(中間に数万円のプランもあります)、どちらが候補になるかは月の着信件数と、同時にかかってくる電話の本数で決まります。本記事では費用の内訳を整理し、弊社の自動受付IVRの公開料金で、月300件から3万件までの5つの規模の月額と1件あたりの金額を試算します。試算表は「月の着信件数別にいくらかかる?」の章にあり、十数万円の層で検討する窓口なら、そのまま概算に使えます。

目次

・IVRの費用相場はいくら?

・IVRの費用の内訳|初期費用・月額・従量課金・通話料

・月の着信件数別にいくらかかる?

・料金表に載らない費用|見積もりで差が出る5つの項目

・IVRの費用が想定より膨らむときの原因と打ち手

・IVRの種類によって費用の数え方は変わる?

・見積もり依頼の前に数えておく4つの数字

・IVRの費用に見合うかはどう判断する?

・よくある質問

・まとめ

IVRの費用相場はいくら?

IVRの月額は、数千円から始められる層と15万円前後から始まる層に大きく分かれ、その差は次の表のとおり月額に含まれるものの差です。

項目 月額数千円の層 月額十数万円の層
想定する窓口 事務所・店舗・クリニックの
代表電話
コールセンター、
自治体、通販の受付窓口
月の着信件数の目安 数十件〜数百件 数千件〜数万件
月額に含まれるもの IVRの機能と管理画面。
プランによって
電話番号や着信の上限
IVRの機能、回線、
数千件分の着信。
設計や運用の支援を
含むサービスもある
初期費用 0円のサービスもある 数十万円かかる
サービスもある
応答の流れを
設定する人
自社の担当者が
管理画面で設定
提供会社に
設計や設定を頼める
サービスもある
確かめておくこと 同時に受けられる本数、
0120・0570の番号が
使えるか
月額に含まれる件数と、
超えた分の1件あたりの単価

弊社の公開料金で見ると、プッシュ操作で用件を受け付ける「自動受付IVR」は初期費用300,000円から、月額150,000円からで、月額に月4,000件までの着信を含みます。話した言葉にAIが応答する「DHK CANVAS」は月額15万円からで、1,000件分のコール(1件あたり150円の計算)を含み、設計・自社回線・運用サポートまでが入った金額です(いずれも2026年10月29日に公式サイトで確認)。どちらも十数万円の層に当たりますが、応答のしかたと月額に含まれるものが違うため、同じ月額でも含まれる件数が違い、この記事の試算表は自動受付IVRの料金で計算しました。数千円の層の各社の公式料金は「IVRサービス比較」にまとめています。IVRの仕組みそのものを先に知りたい方は「IVRとは?」をご覧ください。

月額数千円の層に向く窓口

月に数百件までの代表電話で、営業時間外の案内や部署への振り分けをしたい窓口は、数千円の層で足ります。「営業のお電話は1を、ご予約は2を」といった短い分岐を、担当者が管理画面で自分で作る使い方です。

ただし、同時に何本の電話を受けられるか、0120や0570の番号をそのまま使えるかは、料金表からは読み取れません。申し込む前に提供会社へ確かめてください。

月額十数万円の層に向く窓口

月に数千件以上の着信があり、同じ時間帯に何十本も電話が重なる窓口は、十数万円の層が対象です。通販の注文受付、ガスや電気の開始・停止の受付、自治体の問い合わせ窓口などが典型で、月額は1件あたりの金額に直して比べます。

どちらの層かを決める2つの数字

自社がどちらの層に入るかは、月の着信件数と、いちばん混む時間帯に同時にかかってくる本数の2つで決まります。月に数百件でも、テレビ通販の放送直後のように数分間に数十本が集中する窓口は、同時に受けられる本数の多いサービスが必要です。2つの数字は、電話機やPBXの着信履歴、通信会社の着信レポートから拾えます。

判断の目安は次のとおりです。月の着信が1,000件未満で、混む時間帯の同時着信が数本までなら、数千円の層で足ります。月に数千件を超えるか、同時着信が10本を超える時間帯があるなら、十数万円の層の見積もりも取ってください。その間の月1,000〜3,000件ほどの窓口は、月額数万円のプランと十数万円の層の両方に同じ件数を当てはめて比べます。数え方は「見積もり依頼の前に数えておく4つの数字」にまとめました。

月の着信件数と、いちばん混む時間帯の同時着信数の2つで、IVRが月額数千円の層と月額十数万円の層のどちらに入るかを示す図

IVRの費用の内訳|初期費用・月額・従量課金・通話料

IVRの費用は、初期費用、月額費用、従量課金、通話料の4つに分かれます。提供会社の料金表に載るのは前の3つで、通信会社に払う通話料は見積もりの外に出やすい費用です。

費用の種類 何に対してかかるか 見積もりで聞くこと
初期費用 アカウントの発行、
応答の流れの設計と設定、
音声ガイダンスの作成、
回線や番号の工事
設計と設定の作業が
初期費用に含まれるか
月額費用 基本の利用料、
同時に受けられる本数、
電話番号の維持
月額に何件までの
着信が含まれるか
従量課金 月額に含まれる件数を
超えた分の着信、
または通話の分数
1件ごとか1分ごとか、
その単価はいくらか
通話料 0120で受けるときの
着信側の通話料、
人への転送の通話料
通話料が
月額に含まれるか、
別に請求されるか

初期費用(設定費用)には何が含まれる?

初期費用として見込むのは、応答の流れの設計と設定、音声ガイダンスの作成、回線と電話番号の工事の3つです。IVRを使い始めるまでに一度だけかかる費用で、数千円の層では0円のサービスもあります。弊社の自動受付IVRの初期費用は300,000円からで、カスタマイズが発生する場合は別途見積もりです。3つの中身を順に説明します。

応答の流れの設計と設定

電話がつながってから、どの順で何を聞き、どこへ振り分けるかを決める作業で、コールフローとも呼ばれます。分岐の数や、顧客番号で本人を確かめるかどうかで作業の量が変わるため、見積もりの前に用件をいくつに分けるかを決めておくと、金額の幅が狭まります。

音声ガイダンスの作成

案内の音声を、ナレーターが収録するか、文字から音声を作る音声合成にするかで費用が変わります。収録は文言を変えるたびに録り直しが必要で、音声合成なら文字を直すだけで済むのが違いです。原稿の書き方は「電話音声ガイダンス(IVR)の作り方」で例文とともに紹介しています。

回線と電話番号の工事

新しく0120や0570の番号を取る場合や、いまの番号をIVRにつなぎ替える場合は、通信会社の工事費がかかります。弊社の自動受付IVRの料金ページにも、通信会社のサービスの工事費・月額使用料・通話料などは別途発生すると書いています。

月額費用は何で比べる?

月額費用は、月額に含まれる着信の件数と、同時に受けられる本数の2つで比べます。使っている間ずっとかかる基本の料金なので、件数が増えたときの総額まで見ておきましょう。弊社の自動受付IVRは月4,000件までの着信を含み、同時に受ける本数は300chの共用型が基本で、要望に応じて600chや1,200chの共用型もご用意できます。

同じ月額でも、含まれる件数が1,000件なのか4,000件なのかで、件数が増えたときの総額は大きく変わります。

従量課金|件課金と分課金

月額に含まれる件数を超えた分にかかるのが従量課金です。数え方は、着信1件ごとに数える件課金と、通話1分ごとに数える分課金の2つに分かれます。件課金は通話が長くなっても金額が変わらず、分課金は用件の説明が長い窓口ほど金額が膨らみます。件課金と分課金(通話時間課金)のどちらが得になるかは、ボイスボットを例に「ボイスボットの件課金と通話時間課金はどちらが安い?」で試算しています。

通話料|0120・0570・転送の通話料

通話料は、IVRの提供会社ではなく通信会社に払う費用で、どの番号で受けるかによって払う人が変わります。0120のフリーダイヤルは通話料を着信側が負担する番号で、毎月の料金は基本料金、オプションの月額使用料、通話料の合計です(NTTドコモビジネスのフリーダイヤル)。0570のナビダイヤルは通話料が発信者の負担です(同社のナビダイヤル)。

0120で受ける窓口では、IVRが応答して案内を流している時間にも、自社の負担で通話料がかかり、案内や人につなぐまでの待ち時間が長いほど金額が増えます。

人のいる窓口へ転送するときの通話料も、見落としやすい費用です。弊社の自動受付IVRの料金ページでは、外線転送の回線とIVRの回線が同じ通信会社なら、外線転送時の通話料が発生しない通信会社もあると案内しています。転送の多い窓口は、請求のされ方を見積もりの段階で確かめてください。

月の着信件数別にいくらかかる?

月額は「基本料+(月の件数-月額に含まれる件数)×1件の単価+通話料」で計算できます。含まれる件数以内なら月額は基本料のままで、超えた件数にだけ単価が掛かります。ここでは弊社の自動受付IVRの公開料金(基本料150,000円、含まれる件数4,000件、4,001件目から1件25円)を当てはめました。金額は最小構成で計算し、初期費用、カスタマイズ、通信会社の工事費と通話料は含めていません。

自動受付IVRの公開料金で出した件数別の試算表

月の着信件数ごとに、弊社の自動受付IVRの月額と1件あたりの金額、初年度の合計(初期費用300,000円+月額×12か月)を並べました。数千円の層の月額は含みません。

月の着信件数 月額
(計算のしかた)
1件あたりの
金額
初年度の合計
(初期費用を含む)
300件 150,000円
(含まれる件数の範囲)
500円
(数千円の層が候補)
2,100,000円
3,000件 150,000円
(含まれる件数の範囲)
50円 2,100,000円
4,000件 150,000円
(含まれる件数の上限)
37.5円 2,100,000円
6,000件 200,000円
(150,000円+2,000件×25円)
約33円 2,700,000円
30,000件 800,000円
(150,000円+26,000件×25円)
約27円 9,900,000円

月300件なら数千円の層が候補です。各社の公式料金は「IVRサービス比較」で確認できます。30,000件の行は公開料金どおりの計算で、コール数が多い窓口には、ボリュームディスカウントした別のプランでお見積もりします。

弊社の自動受付IVRの公開料金で、月300件から30,000件までの月額と1件あたりの金額を並べた図。月4,000件までは月額150,000円のままで、1件あたりの金額は件数が増えるほど下がる

試算表の読み方

月4,000件までは月額が150,000円のまま変わらないため、月3,000件の窓口が繁忙月に4,000件まで増えても請求額は同じです。件数が増えるほど1件あたりの金額は下がり、300件で500円、3,000件で50円、6,000件で約33円です。4,000件を超えた分は1件25円ずつ増えるので、繁忙月と通常月の件数が大きく違う窓口は、両方の件数で試算しておくと年間の予算がぶれにくくなります。

通話料を加えて試算する

0120で受ける窓口は、試算表の月額とは別に通話料を見込んでください。通話料は「月の着信件数×1件あたりのIVRの通話時間×通信会社の1分あたりの料金」で見積もれます。たとえば月3,000件で、IVRの案内と入力に1件平均1分半かかるなら、通話は月4,500分で、これに契約している通信会社の料金を掛けた金額がIVRの月額とは別にかかります。

1件あたりの通話時間を30秒短くすれば、月3,000件では通話が1,500分減る計算です。案内の文言を短くし、最初の分岐で用件を絞り込むと、そのまま通話料が減るわけです。

初年度と3年間の総額で見る

稟議では、初年度や数年間の総額を求められることがあります。弊社の自動受付IVRで月3,000件なら、初年度は2,100,000円、3年間は300,000円+150,000円×36か月で5,700,000円です。初期費用と月額の組み合わせはサービスごとに違うため、見積もりは同じ期間の総額にそろえてから比べてください。

料金表に載らない費用|見積もりで差が出る5つの項目

公開されている料金表は、最小構成の金額で書かれていることが多く、実際の見積もりでは窓口の条件によって次の5つの項目が加わります。

項目 発生しやすい場面 見積もりでの聞き方
① 音声ガイダンスの
収録・合成
ナレーターの声で収録する、
文言をよく変える
文言を変えるたびに
費用がかかるか
② 使い始めてからの
応答の流れの改修
制度や料金の改定が多い、
キャンペーンごとに
案内を変える
改修は何回まで無料か、
1回いくらか
③ 顧客データや
基幹システムとの連携
顧客番号で本人を確かめる、
受付内容を自動で登録する
連携の開発費と、
連携先が変わったときの
改修費
④ 同時に受ける
本数の追加
放送やDMの直後に
電話が集中する
同時に受けられる本数と、
増やすときの費用
⑤ 0120・0570の
番号の工事と月額
新しく番号を取る、
いまの番号をつなぎ替える
通信会社の工事と月額が
見積もりに入っているか

① 音声ガイダンスの収録・合成

営業時間や料金の案内のように変わりやすい部分だけを音声合成にしておくと、録り直しの費用と時間を抑えられます。

② 使い始めてからの応答の流れの改修

IVRは、押し間違いの多い分岐を入れ替えるなど、使い始めてからの直しが多い仕組みです。山口県総合交通センターは、道路交通法の改正が毎年のようにあり応答の流れの改修が頻繁に必要になるため、改修費用が何度でも無料である点を導入の大きな決め手に挙げています(山口県総合交通センターの導入事例)。

③ 顧客データや基幹システムとの連携

顧客番号で本人を確かめたり、受け付けた内容を顧客管理システムへ自動で登録したりするには、システムとの連携が必要で、連携の方式や連携先の数で開発の量が変わるため個別の見積もりになります。電話でカード番号を受ける場合は、カード情報を守る国際基準のPCI DSSに沿った環境が求められます。仕組みは「IVR決済とは?」で解説しています。

④ 同時に受ける本数の追加

同時に受けられる本数が足りないと、混む時間帯にかけてきた人は話し中になります。必要な本数は、混む時間帯の着信数と1件あたりの時間から計算できます。計算の方法は「あふれ呼とは?」の回線数の計算で紹介しています。

⑤ 0120・0570の番号の工事と月額

番号の工事費と月額使用料が、IVRの見積もりに含まれているのか、別に通信会社と契約するのかで、比べる金額が変わります。いまの番号をそのまま使えるかも、同じタイミングで確かめておきましょう。

IVRの費用が想定より膨らむときの原因と打ち手

導入後に費用が想定を超えるときは、請求のどの項目が増えているかを見ると原因が分かります。自社の状態に近い行から確かめてください。

起きていること 考えられる原因 まず打つ手
0120の通話料が
想定より高い
案内が長い、
人につなぐまでの
待ち時間が長い
案内の文言を短くする、
最初の分岐で用件を絞る
従量課金が
毎月かかっている
月額に含まれる件数が
実際の件数より少ない
繁忙月と通常月の件数で
プランを選び直す
案内を変えるたびに
追加の請求が来る
改修や録り直しが
月額に含まれていない
改修の条件を契約で確かめる、
変わりやすい部分を
音声合成にする
IVRを入れたのに
人件費が減らない
IVRで終わる用件が少なく、
ほとんどが人に転送される
多い用件を数え直し、
IVRで受付まで終わる
用件を増やす

4行目の「人件費が減らない」は、IVRの料金そのものより大きな損になりやすい状態です。コールリーズン(電話がかかってくる理由)を数え、件数の多い用件から順に受付までIVRで終わる流れへ作り直すと、人が受ける電話を減らせます。

IVRの種類によって費用の数え方は変わる?

変わります。オンプレミスのIVRは保守費と機器の入れ替え費が続き、PBXに付属するIVRは機能や同時に受ける本数に制限が出ることがあり、ビジュアルIVRにはSMSの送信費が加わります。それぞれの違いは次のとおりです。

オンプレミスは保守費と入れ替え費が続く

自社に機器を置くオンプレミスのIVRは、機器の購入と構築に初期費用がかかり、稼働後も保守費と、機器の入れ替えの費用が続きます。保守費が年いくらか、何年で入れ替えが必要かまで聞くと、クラウドのサービスと同じ期間の総額で比べられます。クラウドとの違いは「クラウドコールセンターの選び方」をご覧ください。

PBX付属のIVRは安く見えて制限に注意

PBXやクラウドPBXに付いているIVRの機能は、追加の費用をかけずに使えることがあります。その代わり、分岐の数や同時に受ける本数、顧客データとの連携に制限があることもあります。構成ごとの違いは「PBXとIVRの連携方法と構成例」の比較表をご覧ください。

ビジュアルIVRはSMSの送信費が加わる

かけてきた人の携帯電話にSMSでURLを送り、画面で手続きを進めてもらうビジュアルIVRでは、SMSの送信費が加わります。何割の電話にSMSを送るかを見込んでから試算してください。仕組みは「ビジュアルIVRとは?」で紹介しています。

ボイスボットの費用

ボイスボットの料金体系は「ボイスボットの費用相場」で解説しています。

見積もり依頼の前に数えておく4つの数字

次の4つが分かれば、提供会社は月額と初期費用の両方を具体的な金額で出せます。

株式会社電話放送局が2026年10月に、職場で電話対応に携わる20〜60代の255名に聞いた調査では、電話対応を自動化する場合に満たされていないと導入したくない条件の上位は「利用者が操作に迷わない」23.1%、「必要なときに確実に人に代われる」22.7%、「人に代わるときに用件が引き継がれる」22.4%でした(電話対応業務の負担と自動化ニーズに関する実態調査/発表)。このほか「費用が見合う」が22.0%挙がり、「大がかりなシステム改修なしで導入できる」(22.0%)と「既存の電話番号・電話機をそのまま使える」(20.4%)のどちらかを選んだ人は37.3%でした。費用の見積もりでは、いまの番号と設備をそのまま使えるかも同時に確かめておく必要があります。③の電話番号の種類は、そのための数字です。

① 月の着信件数(繁忙月と通常月)

直近1年の着信件数を月ごとに拾い、いちばん多い月と通常の月の2つを出します。月額に含まれる件数を超えるかどうかは、この数字で決まります。

② いちばん混む時間帯の同時着信数

1日のうち、いちばん電話が重なる時間帯に、同時に何本かかってくるかを数えます。月曜の午前中か、放送やDMの直後かなど、混む時間は窓口ごとに違います。

③ 使う電話番号の種類

0120、0570、050、市外局番のどれで受けるかを決めます。番号によって通話料を払う人が変わり、工事の要否も変わります。いまの番号をそのまま使いたい場合は、その番号と契約している通信会社名も伝えてください。

④ IVRで終わらせたい用件と人に代わる用件

着信の用件を多い順に並べ、IVRだけで受付まで終わらせたい用件と、人に代わる用件に分けます。分け方で応答の流れの分岐の数が決まり、初期費用の金額が変わります。人に代わる用件の割合は、転送の通話料と必要な人の数を見積もる材料です。

4つの数字がそろえば、弊社でも自動受付IVRやDHK CANVASの月額を、件数に合わせて試算してお出しします。

IVRの費用に見合うかはどう判断する?

IVRの費用に見合うかは、IVRで受付まで終わった1件あたりの費用を、人が受けた場合の1件あたりの費用と比べて判断します。

1件あたりの費用で人の対応と比べる

計算は「IVRの月額÷IVRで受付まで終わった件数」です。たとえば月額200,000円で、月6,000件のうち2,000件がIVRで受付まで終われば、1件あたりは100円です。人が受けた場合の1件あたりの費用は、人件費に管理者や席、システムの費用を足して件数で割った金額で、計算の手順と計算表は「コールセンターの費用の内訳と計算方法」にあります。

弊社の自動受付IVRのサービスページでは、雇用にかかる費用50万円と、自動受付IVRの費用15万円を並べた例を示しています。自社の窓口で比べるときは、IVRで終わる件数の見込みで結果が変わるため、①〜④の数字をそろえてから試算してください。

導入した企業は費用をどう評価した?

通信販売の株式会社ABCファンライフは、DHK CANVASの費用について、オリジナルのIVR構築を依頼する場合と比較して1割ほどだったと評価しています(ABCファンライフの導入事例)。ネスレ日本株式会社は、解約変更の一次受付を自動受付IVRで受けるようにし、対象業務のコストを45%削減しました。

株式会社サイサンでは、有人の応答数が平均16,000本/月から8,500本/月に減り、人件費の40%削減につながりました(サイサンの導入事例)。日本予防医薬株式会社は、年間7万件の解約電話のうち40.9%が完全自動処理で完結し、年間3,800時間を削減しています(日本予防医薬の導入事例)。

よくある質問

Q. IVRの費用相場はいくらですか?

IVRの月額は、数千円から始められる層と、15万円前後から始まる層に大きく分かれ、その間に月額数万円のプランもあります。月の着信が1,000件未満の代表電話なら数千円の層、月に数千件以上のコールセンターや自治体の窓口なら十数万円の層が目安です。


Q. 初期費用0円のIVRと、初期費用がかかるIVRは何が違いますか?

多くの場合、違いは応答の流れの設定を誰がやるかです。初期費用0円のサービスは担当者が管理画面で自分で設定する前提で、初期費用がかかるサービスには提供会社が受け持つ作業の分が含まれます。初期費用に含まれる範囲は、見積もりで確かめてください。


Q. 0120で受けるとき、通話料はだれが払いますか?

0120のフリーダイヤルは着信側の企業が払い、IVRが案内を流している時間も対象になります。0570のナビダイヤルは、かけてきた人が通話料を払う番号です。


Q. 月の件数が少ないと割高になりますか?

月額に数千件分の着信を含むサービスでは、件数が少ないほど1件あたりの金額は高くなります。件数ごとの金額は、本文の「月の着信件数別にいくらかかる?」にある試算表で確かめられます。


Q. 音声ガイダンスの文言を変えるたびに費用はかかりますか?

サービスと契約によって違います。収録した音声は録り直しの費用がかかることがあり、音声合成なら文字を直すだけで済むことが多くなります。改修が何回まで無料かは、契約の前に確かめてください。


Q. 3年間の総額はどう出しますか?

初期費用に月額の36か月分を足して出します。弊社の自動受付IVRで月3,000件なら、300,000円+150,000円×36か月で5,700,000円です。初期費用0円のサービスと比べるときも、同じ期間の総額にそろえてください。


Q. 見積もりにはどんな情報が必要ですか?

月の着信件数(繁忙月と通常月)、いちばん混む時間帯の同時着信数、使う電話番号の種類、IVRで終わらせたい用件と人に代わる用件の4つです。いまの番号をそのまま使いたい場合は、契約している通信会社名も伝えてください。

まとめ

IVRの費用は月額数千円の層と月額十数万円の層に大きく分かれ、どちらが候補かは月の着信件数と同時着信数で決まります。見積もりを比べるときは、月額だけでなく、通話料、改修費、同時に受ける本数を加えた同じ期間の総額にそろえてください。

最初の一歩として、直近1年の着信レポートから4つの数字を拾ってください。プッシュ操作で受付まで終わる窓口は試算表の自動受付IVRで、話して用件を受けたい窓口はDHK CANVASで、4つの数字に合わせた月額をお出しします。株式会社電話放送局の電話自動化サービスの導入実績は1,500社以上です。業種ごとの使われ方は導入事例でご覧いただけます。

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監修者情報

メーカーのコールセンター運営管理に従事し、自らIVRを導入。
不要な入電を抑制しつつ売上向上を実現するなど、現場視点で成果を創出。電話放送局では営業マネージャーとして10年以上従事し、クラウド型IVRの業界シェア1位獲得に貢献。
コロナ禍におけるユーザーのデジタル行動変容を受け、マーケティング部門を立ち上げ、責任者に就任。インサイドセールスを統括し、営業部門との連携を強化。自動音声応答の導入、運用、集客、営業の幅広い経験を有する。
IVRおよびコールセンター市場における20年以上の知見を活かし、ユーザーの検索行動やニーズを深く理解したマーケティング戦略を展開。
検索連動広告の運用経験を基に、現場で役立つ実践的な情報を発信し、読者のビジネス成功を力強くサポートします。

監修者 前田泰延(株式会社電話放送局) 営業部 営業企画・推進チーム シニアリーダー 前田泰延

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