コールセンターマニュアルの作り方|見本・テンプレート項目と運用・育成のコツ
2026/07/02
コールセンターのマニュアルに何を載せ、どう作り、どう運用すればいいか分からない運営担当者向けに、載せるべき項目チェックリスト・種類別の作り方ステップ・トークスクリプトの敬語NG/OK例・対応フローを表で解説。SV・管理者がそのまま使える見本とテンプレートの考え方、育成・運用のコツまでまとめました。
目次
・コールセンターのマニュアルがないと何が困る?メリットとデメリットは?
・コールセンターのマニュアルは何のために作る?目的と重要性とは?
・コールセンターのIVR導入でマニュアル・育成コストはどう減らせる?
コールセンターのマニュアルがないと何が困る?メリットとデメリットは?
コールセンター業務でマニュアルを活用すると、具体的にどんなメリットが期待できるのでしょうか。初めに、メリット・デメリットを確認しながらマニュアル化の必要性をお伝えします。
マニュアルを活用するメリット
電話業務でマニュアルを活用すると、オペレーターが顧客に正確な情報を案内できるようになります。マニュアルには、顧客が抱える問題や要望に対して、的確に対応する方法が記載されているためです。また、マニュアルでの学習を通じて、顧客の求めるものを正確に把握するスキルや、相手の話を聞く際の心構えなどを広く身につけられます。新人オペレーターは、業務に必要な基礎的な能力をマニュアルから体系的に学べるので、入社間もない時期も心に余裕ができ、自信を持って対応しやすくなるでしょう。
マニュアルがない場合のデメリット
業務マニュアルが用意されていない企業では、新人オペレーターの教育に多くの時間がかかってしまいます。幅広い知識とスキルを一つひとつ伝えるのに手間がかかるため、マニュアルがある場合と比べてオペレーターの成長が遅くなる傾向にあります。体系的に教わることができないので、なかなか覚えられない項目があったり、不明点を解消しにくかったりするのがデメリットです。また、現場で仕事を教える場合は、顧客へスムーズに回答を提示できなかったり、会話が途切れ途切れになったりして、通常業務が円滑に進みにくくなるおそれがあります。
コールセンターのマニュアルは何のために作る?目的と重要性とは?
コールセンターの業務を行う上でマニュアルは重要です。マニュアルが用意されていることで、お客様に効果的な顧客サービスを提供することができます。ここでは、マニュアルを用意する目的とその重要性についてみていきましょう。
当社が2026年4月に全国の50〜70代の男女241名を対象に実施したインターネット調査では、コールセンター利用で嫌な経験をしたことがある人は84.6%にのぼり、なかでも「電話がつながらない」経験をした人は50.2%、それが最大のストレスだと答えた人は36.9%でした。マニュアルで対応品質と一次解決率を底上げすることは、こうした顧客のストレスを直接減らすことにつながります。(出典:コールセンターに関する独自アンケート調査)
顧客対応の品質を一定に保つため
多くのコールセンターでは、スキルや経験値に差がある複数のオペレーターが顧客対応にあたっています。そのため、マニュアルに記載している内容をオペレーターに理解させ、顧客対応の品質を一定化させる仕組みが必要です。これによりオペレーターの能力や習熟度によって対応の品質が変動する事態を防ぎやすくなります。品質のばらつきは顧客満足度の低下をまねくため、均一化できると理想的です。
オペレーターの育成コストを抑えるため
自社の業務マニュアルを用意すると、指導役となる従業員の負担が軽減され、業務効率が高まります。マニュアルにはコールセンターが担う業務内容を指示する役割もあります。研修で経験の浅いオペレーターを指導する際、業務のノウハウを円滑に共有することが可能です。トークスクリプトや言葉遣いの記載が教科書のような役割を果たし、電話口での基本の対応方法を速やかに身につけるのに役立ちます。
コールセンターのマニュアルを運用するときのポイントは?
作成したコールセンターのマニュアルの効果的な使い方や、ブラッシュアップのコツを解説します。内容を充実させ、現場で役立つ資料に仕上げるために、以下のポイントを参考にしてみてください。
オペレーターの意見を取り入れる
業務マニュアルは、完成後に現場のオペレーターが日常的に使用することになります。多忙なオペレーターが利用しやすく、必要な情報がわかりやすくまとめられていると望ましいでしょう。視認性の確保のためにレイアウトや目次を工夫し、事前にオペレーターによる内容のチェックを実施すると安心です。率直な感想や意見を集めて、改善を繰り返しましょう。
定期的に内容を更新する
マニュアルを作成してから日時が経過すると、徐々に記載内容が古くなっていきます。現場の業務フローが変更されたときや、新しい商品・サービスが登場したときは、最新の情報へと書き替えが必要です。適切な顧客対応ができるよう、更新を検討しましょう。たとえ大きな変更点がなかったとしても、定期的に見直すことが大切です。3カ月や半年に1度など、更新のタイミングを決めておくと良いでしょう。
コールセンターのマニュアルにはどんな種類がある?
| 種類 | 主な中身 | 目的 |
|---|---|---|
| トークスクリプト | 問い合わせ別の応対台本・想定問答 | 応対品質を均一にする |
| システム機器操作マニュアル | CTI・電話機・管理画面の操作手順 | 操作ミスと保留時間を減らす |
| ビジネスマナー言葉づかい | 敬語、名乗り、クッション言葉、保留・取り次ぎの作法 | 顧客に与える印象を整える |
| 会社商品の基礎知識 | サービス概要、料金、規約、社内ルール | 正確な案内と一次解決率の向上 |
コールセンターでは、インバウンド用のマニュアルとアウトバウンド用のマニュアルの2種類のマニュアルがあります。ここでは、コールセンターにおけるマニュアルの種類について説明します。
電話応対そのものの作り方や基本項目・手順をさらに掘り下げたい場合は、電話対応マニュアルの作り方は?基本の項目や作成手順、ポイントを紹介もあわせてご覧ください。本記事はマニュアル全体の項目・作り方・運用・育成をまとめる視点、リンク先の記事は電話対応の手順・項目に踏み込む視点、という役割分担です。
インバウンドマニュアル
インバウンドとは、お客様からの電話を受けることを指します。そのため、インバウンドのマニュアルには、コールセンターで受信する電話や問い合わせに関する手順や情報を記載しておく必要があります。インバウンドのマニュアルは、次のような業務内容に対応する際に役立つでしょう。
- 商品の受注
- 製品のお問い合わせ受付
- 商品の不具合や修理の対応
- お客様からのクレーム対応
インバウンドにおいては、さまざまな業務が発生することが予想されるため、お問い合わせを想定したマニュアルを複数作成しておくことが求められます。また、途中でお客様から疑問を問いかけられた際にもスムーズに対応できるようにしておくことがおすすめです。
アウトバウンドマニュアル
アウトバウンドとは、企業側からお客様へ電話をかけることを指します。そのため、アウトバウンドのマニュアルには、コールセンターから発信するメッセージや手順、お客様が疑問を持ったときのトラブルシューティングなどを記載しておきます。アウトバウンドのマニュアルは以下のようなシーンで活用するでしょう。
- 新規顧客へのセールス
- アンケート調査
- 市場調査
- 顧客リストへの新商品の販促
アウトバウンドの目的は商品を相手に販売することであり、直接利益にかかわるケースが多いです。そのため、素早く相手に興味をもってもらえるようなマニュアルを作成することが大切です。
コールセンターマニュアルはどう作る?作成手順は?
| ステップ | 対応内容 |
|---|---|
| 1. 受電・名乗り | 第一声と会社名・担当名を名乗る |
| 2. 用件の分類 | 問い合わせ内容を聞き取り種別を判断 |
| 3. 本人確認 | マニュアル・スクリプトに沿って回答 |
| 4. 回答・案内 | 着信・発信操作、顧客情報の検索、履歴入力、障害時の連絡先 |
| 5.エスカレーション | 解決できない場合は基準に沿って上長へ取り次ぎ |
| 6.クロージング | 対応内容の確認・お礼・記録入力 |
続いて、コールセンターマニュアルの作成方法について詳しく説明します。以下の作成手順に従ってマニュアルを整備しましょう。
現状を分析して把握する
まず、最も重要なのはコールセンターの現状を詳しく分析し把握するステップです。過去のお問い合わせ履歴やよくある質問などの集計を行い、顧客ニーズの参考にしましょう。過去どんなトークを行ったことで成約につながったか、失敗する場合どの部分が問題視されるかなどを確認し、問題解決へ向けて対応方法をアップデートすることがおすすめです。
インバウンドの場合は想定されるターゲット層を分類し作成しましょう。またアウトバウンドの場合はこちらからかける対象をイメージして分析することが大切です。
成果を残している担当者のトークを型化する
成功している担当者のトーク内容を取り入れ、それをマニュアルのベースにすることも大切です。これにより、他の担当者も彼らの経験とノウハウを活かしてマニュアルを作成することができます。具体的な成功事例や効果的な応対方法などを取り入れましょう。たとえば、以下のような成功事例をマニュアルに取り入れることができます。
- お客様からの問い合わせに対して、的確な情報提供と解決策の提示を行ったケース
- 難しい顧客からの苦情を受けた際に、冷静かつ丁寧に対応し、問題を解決したケース
- クレームを受けた商品について、迅速な対応と適切な補償を行い、お客様の信頼を回復したケース
これらの具体的な事例を参考にすることで、類似の状況に適切に対応できるようになり、属人化の解消が期待できるでしょう。
レイアウトを整えてマニュアルに落とし込む
マニュアルのレイアウトを整え、分かりやすく読みやすい形にします。適切な見出しや箇条書きを使用し情報を整理、具体的な事例を追加することで新人でもわかりやすいマニュアルが出来上がります。視覚的にわかりやすく、素早く必要な情報にアクセスできるマニュアルを作成することで、電話対応に追われていてもリラックスして対応することが可能です。
ロールプレイングで担当者のレベルを高める
マニュアルが作成し終わったら、実際のシナリオを想定したロールプレイングを行い担当者のレベルを高めることが大切です。トレーニングや実践的な演習を通じて、担当者のスキルを向上させるための機会を定期的に提供しましょう。具体的なロールプレイングの内容としては、以下のようなシナリオを設定し行うことができます。
- 難しいお客様からの苦情対応:担当者はクレームを持ったお客様役となり、他のメンバーは適切な対応方法を模擬的に行います。担当者は冷静かつ丁寧な応対を心掛けることを意識するようにしましょう。
- 製品の問い合わせ対応:担当者はお客様からの製品に関する問い合わせに対応する役となり、他のメンバーは適切な情報提供や解決策の提示を行います。明確な情報を提供できているかについて確認することが大切です。
- 新規顧客へのセールス:担当者は新規の顧客へのセールス役となり、他のメンバーは適切なセールストークを模擬的に行います。どのようなポイントを意識すればお客様に興味を持ってもらえるのかを考えることが大切です。
これらの具体的なシナリオを通じて、実際の業務に近い状況で担当者のスキルを向上させることができます。また、コミュニケーションスキルの向上を目指す活動として、メンバー同士の飲み会や催し物を開催するといった方法もあります。
コールセンターのマニュアルに載せるべき項目は?
| カテゴリ | 載せるべき項目(チェック用) |
|---|---|
| 基礎知識 | サービス概要、料金・プラン、利用規約、よくある質問 |
| 応対 | 名乗り・第一声、本人確認の手順、クッション言葉、クロージングの型 |
| 運用 | エスカレーション基準、保留・折り返しのルール、クレーム一次対応、記録・後処理 |
| システム | 着信・発信操作、顧客情報の検索、履歴入力、障害時の連絡先 |
| NG(✕) | OK(◯) |
|---|---|
| ✕ 社長がおっしゃられました | ◯ 社長が申しておりました |
| ✕ どちら様でしょうか | ◯ お名前をうかがってもよろしいでしょうか | ✕ 了解しました | ◯ 承知いたしました/かしこまりました | ✕ できないです | ◯ いたしかねます |
コールセンターの品質向上へ向けたマニュアル作成の際、基本的に掲載しておきたい重要性の高い項目をご紹介します。マニュアル化するべき内容を的確に押さえて、オペレーター業務のサービス品質向上へお役立てください。
オペレーターに必要な心構え
企業が顧客から好ましいイメージを持ってもらい、顧客満足度を高めるためには、電話対応にあたるオペレーターの心構えが重要となります。顧客にとってオペレーターは企業の顔であり、電話対応での印象が企業の印象を左右することを理解しておく必要があります。そのため、マニュアルにはオペレーターに求められる心構えも含め、顧客の立場に立った対応の重要性を盛り込みましょう。
商品やサービスの概要
コールセンターで取り扱う商品やサービスの情報は、顧客対応での受け答えを行うために必須の知識です。顧客から寄せられる問い合わせに対応したり、スムーズに問題の解決策を説明したりするには、前提として製品への理解が欠かせません。よくある質問(FAQ)とその回答はもちろん、滅多に来ない質問にも柔軟に応えられるよう、マニュアルには網羅的に情報を記載すると良いでしょう。
システムやアプリケーションの操作方法
コールセンター業務でパソコンと連携しているITシステムやアプリケーション、ツールなどを使っている場合は、これらの操作方法もマニュアルにまとめておきます。たとえば、顧客情報管理システム(CRM)、電話振り分けシステム(CTI)、通話録音システム、構内交換機(PBX)などです。業務を効率化するシステムも、オペレーターが正しく使えなければ効果が薄れるおそれがあります。トラブルに備えて情報を整理しておきましょう。
トークスクリプト
トークスクリプトとは、顧客対応をする際の会話例をまとめた台本です。電話応対で想定される内容のやり取りについて、会話の開始から終了までの流れを記載します。新人はトークスクリプトの見本を参考にすることで、ベテランの返答や言い回しを学ぶことが可能です。オペレーターが使用する機会が特に多い項目の一つといえるでしょう。トークスクリプトは話し言葉で記載して会話形式でまとめることが多くなっています。経験豊富なオペレーターの会話例をまとめてトークスクリプト作成をする方法もあります。
言葉遣い・ビジネスマナー
コールセンターのオペレーターは、顧客対応に適した敬語での話し方を身に着けなければなりません。マニュアルにはオペレーターとして最低限守るべき言葉遣いやビジネスマナーを掲載する必要があります。言葉遣いや態度は顧客の印象に関わる重要なポイントです。マニュアル通りの適切な対応をしていても、オペレーターの態度が悪ければ顧客からの印象や評価を高めることはできません。スタッフの対応品質の低下はクレームにもつながりかねないため、マニュアルでスキル向上を目指しましょう。
具体的にマニュアルに記載すべき内容として、正しい敬語の使い方(尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い)やNGワードなどが挙げられます。また、電話対応で役立つ「マジックフレーズ(魔法の言葉)」や「クッション言葉」などを盛り込んでも良いでしょう。マジックフレーズとは、顧客への感謝や共感を伝える言葉です。感謝を表す「ありがとうございます」「恐れ入ります」、共感を表す「仰る通りです」「左様でございましたか」などのフレーズを盛り込むことで、顧客応対で誠実さを伝えることが可能です。また、クッション言葉とは間に挟むことで印象を和らげる言葉です。「大変恐縮ですが」「誠に申し上げにくいのですが」などのフレーズから先に伝えることで、会話を円滑にする効果が期待できます。
社内規則
コールセンター業務以外で遵守すべき社内ルールを記載します。会社の就業時間や休憩時間、服装など、社員として勤務するにあたって把握しておくべきことを明文化しましょう。また、コールセンターでは顧客の個人情報や業務の機密情報を扱うため、セキュリティやプライバシーに関する知識も不可欠です。情報が正しく安全に使用、管理できるように規則を定めましょう。
電話対応マニュアルの作り方について、詳しくは以下の関連記事でも解説しています。関連記事ではマニュアルの掲載内容のほか、作成方法の手順やポイントなどの基礎知識にも触れているため、ぜひ本記事と併せて参考にお読みください。
情報セキュリティ
顧客の個人情報や機密情報を取り扱うコールセンターでは、情報漏洩や不正アクセスを防ぐために適切なセキュリティ対策が必要です。マニュアルには、顧客情報の適切な取り扱い方法、パスワードの管理、セキュリティポリシーの遵守などの情報セキュリティに関するガイドラインを明確に記載することが重要です。
さらに、社内での情報セキュリティ意識の向上や従業員教育の重要性も強調することで、情報セキュリティへの取り組みを推進することができます。
コールセンターマニュアルを運用するときの注意点は?
最後に、 コールセンターのマニュアルを運用する際の5つの注意点について詳しく見ていきましょう。
目指すべきベストプラクティスを詳細に説明する
コールセンターマニュアルを作成する際には、目指すべきベストプラクティスを詳細に記載することが重要です。これにより、コールセンターチームが最適な方法で業務を行うことができます。具体的な手順やヒント、注意事項などを明確に示し、運用の最適化を進めましょう。さらに、チームの意見や経験を取り入れることで、マニュアルをより充実させることも可能です。
マニュアルには概要だけでなく実際に対応する際に使えるフレーズも取り入れるとわかりやすいマニュアルに仕上がります。
マニュアルだけでなく研修も同時に行う
コールセンターマニュアルの提供だけではなく、研修も同時に行うことが重要です。マニュアルには手順やルールなどの基本情報が含まれていますが、研修を通じて実践的なスキルやコミュニケーション能力を磨くことができます。研修を通じてチームメンバーの能力向上を図り、より効果的なコールセンター運営を実現しましょう。さらに、研修内容をマニュアルに反映させることで、継続的な学習と成長を促進させることができます。
自社に研修のノウハウがない場合には、コールセンターの研修に強みを持つ業者に外注する方法もあります。
専門用語を入れすぎない
コールセンターマニュアルでは、専門用語を適度に使用することが重要です。さまざまな専門用語を使うことで、コールセンターチーム同士や他部署とのコミュニケーションが効率的になります。また、専門性の高い集団だという印象を出せるため、電話口で相談するお客様から安心してもらえる可能性があります。
ただし、専門用語の過剰な使用はお客様の理解を妨げる要因になることもありますので、適切なバランスを保ちましょう。また、用語の定義や解説はいつでも参照できるよう、マニュアルのどこかのページに追加しておくことが大切です。
定期的にマニュアルを見直し更新する
コールセンターマニュアルは、業務の変化や改善のために定期的に見直し更新することが重要です。定期的に見直すことで、新たな手法に取り組むことができるかもしれませんし、チームのフィードバックや改善の提案も取り入れることができるかもしれません。以下に、マニュアルを更新する具体例をいくつかご紹介します。
- 新しい商品やサービスの追加や変更に伴い、関連する情報や手順を追加または更新する。
- 顧客からのよくある問い合わせや電話の内容を分析し、より効果的な対応方法や応答文を追加する。
- 過去のトラブルシューティングケースをもとに、新たな問題に対する解決策を追加する。
- マニュアルのレイアウトやフォーマットを見直し、読みやすさや使いやすさを向上させる。
- マニュアルに関連するトレーニングや研修の内容を追加し、スキル向上をサポートする。
これらの例を参考に、コールセンターマニュアルを定期的に見直して最新の情報や効果的な手法を反映させることで効果を発揮するマニュアルを使い続けることができます。
場合によってはマニュアル外の対応も柔軟に行う
コールセンターマニュアルはガイドラインとしての役割を果たしますが、場合によってはマニュアル外の対応も柔軟に行うことが重要です。特殊な状況やお客様の要望に合わせて、適切な判断と対応を行いましょう。柔軟さと判断力を持ちながら、最良の結果を追求することが大切です。ただし、マニュアル外の対応を行う場合のルールについては事前に設けておかなければ、コールセンターの質にぶれが発生するため注意しなければなりません。
コールセンターのIVR導入でマニュアル・育成コストはどう減らせる?
この記事は、コールセンターの管理者・SV(スーパーバイザー)が、マニュアル全体を「作る・運用する・人を育てる」ための内容です。電話対応そのものの手順や言い回しを掘り下げたい方は、電話対応マニュアルの記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】
電話対応マニュアルの作り方は?基本の項目や作成手順、ポイントを紹介
ここまで、コールセンターのマニュアル作成と運用について解説しました。多くのコールセンターではマニュアルによる人材育成が行われていますが、従来の指導方法ではオペレーターがスキルを身につけるまでに一定の時間がかかります。離職のリスクを踏まえると、教育コストの高さが課題といえるでしょう。こうした状況に対して、IVRを導入して定型化できる業務をシステムで処理する方法もあります。
たとえば電話放送局の「DHK CANVAS」では、自動音声応答により電話業務を自動化できます。事前にトークスクリプトを設定するだけで、365日24時間にわたり無人で安定した稼働が可能です。オペレーターの離職によるリスクを避けやすく、トークスクリプトの更新にもIVRの設定変更のみで容易に対処できます。オペレーターの育成コストでお悩みのご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。
コールセンターマニュアルに関するよくある質問
コールセンターのマニュアルに必要な項目は何ですか?
最低限そろえたいのは、(1)会社・サービスの基礎知識、(2)電話応対の基本マナーと言葉づかい、(3)よくある問い合わせのトークスクリプト(応対の型)、(4)システム・電話機の操作手順、(5)エスカレーション(取り次ぎ・上長対応)のルールの5つです。本記事の「コールセンターのマニュアルに載せるべき項目は?」のチェックリストをそのまま転記して、自社の抜け漏れ確認に使ってください。
コールセンターのマニュアルとトークスクリプトの違いは何ですか?
マニュアルは、応対マナー・システム操作・社内ルールなど「コールセンター運営全体の決まりごと」をまとめた広い文書です。トークスクリプトはそのなかの一部で、特定の問い合わせに対する「具体的な話し方の台本」を指します。つまりトークスクリプトはマニュアルに含まれる構成要素のひとつ、と整理すると分かりやすいです。
マニュアルの見本やテンプレートはそのまま使ってよいですか?
骨組み(章立てや項目の並び)は流用して問題ありませんが、中身は必ず自社の商品・料金・社内ルール・システムに置き換えてください。テンプレートはあくまで「抜け漏れを防ぐ型」です。自社の実際の問い合わせログを反映して初めて現場で使えるマニュアルになります。
マニュアルはどのくらいの頻度で更新すべきですか?
商品改定・キャンペーン・システム変更があったタイミングは都度更新が原則です。それに加え、特に変更がなくても3〜6か月に一度は内容を見直し、現場で「この案内では解決しない」と感じた点を反映すると、形だけのマニュアルになるのを防げます。更新日と更新者を残しておくと運用が回りやすくなります。
マニュアルを作っても現場で使われません。どうすればよいですか?
多くは「分量が多すぎて探せない」ことが原因です。目次・索引・検索性を整え、よくある問い合わせから先頭に並べてください。あわせて、ロールプレイングや新人研修にマニュアルを組み込み、「読む資料」ではなく「使いながら覚える資料」として定着させると現場利用が進みます。応対品質のばらつきが大きい場合は、IVRで一次振り分けを自動化し、オペレーターが対応すべき範囲を絞ることも有効です。
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監修者情報
メーカーのコールセンター運営管理に従事し、自らIVRを導入。
不要な入電を抑制しつつ売上向上を実現するなど、現場視点で成果を創出。電話放送局では営業マネージャーとして10年以上従事し、クラウド型IVRの業界シェア1位獲得に貢献。
コロナ禍におけるユーザーのデジタル行動変容を受け、マーケティング部門を立ち上げ、責任者に就任。インサイドセールスを統括し、営業部門との連携を強化。自動音声応答の導入、運用、集客、営業の幅広い経験を有する。
IVRおよびコールセンター市場における20年以上の知見を活かし、ユーザーの検索行動やニーズを深く理解したマーケティング戦略を展開。
検索連動広告の運用経験を基に、現場で役立つ実践的な情報を発信し、読者のビジネス成功を力強くサポートします。
マーケティング責任者 営業部営業推進課 課長 前田泰延
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