2021/07/07

ECサイト(ネットショップ)には、可能であれば複数の決済手段を導入するのが望ましいでしょう。その理由は、ユーザーが各自の使いやすい決済方法を選べるためです。昨今では多様な決済システムが登場し、ユーザーによって選択する決済手段が異なります。希望の決済方法に対応していない場合、ユーザーが別のECサイトへ流出するおそれがあるため注意しましょう。ここでは、ECサイトの決済方法の種類や、選び方についてお伝えします。

目次

ECサイトの主な決済方法

 ・クレジットカード決済

 ・コンビニ決済

 ・電子マネー決済

 ・代金引換

 ・キャリア決済

 ・銀行振込(郵便振込)

 ・後払い決済

ECサイトの決済方法を選ぶポイント

 ・ユーザーの年代に合わせる

 ・運用コストを比較する

 ・取り扱う商品・サービスを考慮する

 ・自社ECのシステムに対応しているか確認する

幅広い顧客に対応するならIVR決済の導入も検討を

ECサイトの主な決済方法

まずは、ECサイトの代表的な決済方法をご紹介します。オンライン決済では、顧客のニーズに最適な決済手段を導入することが大切です。決済方法の特徴やメリット、注意点を確認しておきましょう。

クレジットカード決済

ユーザーが所有するクレジットカードで代金の決済を行う方法です。総務省「令和元年 通信利用動向調査」によれば、インターネットで商品を購入した人のうち、75.7%にあたる方がクレジットカード払いを利用しています。代金は口座振替で引き落とされるので、ユーザーは購入時に現金を用意せずに済みます。利用金額に応じてポイントが付与されたり、支払回数を指定できたりするのもメリットです。EC事業者にとっては、代金の回収漏れのリスクがないのが大きな利点といえます。ただし、カードの不正利用時など、所有者が支払いを拒否した場合に売上が取り消される「チャージバック」に注意が必要です。

参考:「令和元年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR201900_001.pdf

コンビニ決済

ユーザーがコンビニエンスストアの店頭で代金を支払う方法です。紙の払込票や払込番号などを利用して決済が行われます。ユーザーは最寄りの店舗へ足を運ぶだけで、簡単に支払いが可能です。また、クレジットカードを所有していない方にもご利用いただけます。EC事業者は、決済完了後に商品・サービスを提供するため、リスクが少ないのがメリットです。

電子マネー決済

電子マネーを利用してオンラインで代金を支払う方法です。ユーザーは専用アプリを通じて決済手続きを行います。主に少額の決済に適した方法であり、デジタルコンテンツの利用料金の支払いなどに用いられるのが一般的です。若年層がターゲットのビジネスに適しています。プリペイド型電子マネーであれば、支払いの時点で入金完了となるため、不正利用や未回収リスクを避けやすいのがメリットです。

代金引換

配送会社のスタッフが、商品の配達時に代金を回収する方法です。商品の受け取りと同時に支払いが行われるため、回収漏れのリスクがありません。ユーザーは自宅にいながら支払いを済ませられ、かつ現金でも対応可能です。配送会社によっては、クレジットカードや電子マネーでの支払いに対応している場合もあります。多くのECサイトで導入され、幅広いユーザーに利用されています。

キャリア決済

ユーザーの通信キャリアIDと認証によって代金を支払う方法です。ECサイトの利用料金は、通信料金と合算して請求されます。スマホで買い物をするユーザーは、認証を行うのみで速やかに支払いを済ませられるので、情報入力の手間が少ないのがメリットです。複数の通信キャリアに対応するなら、各キャリアと個別に契約せず、決済代行会社と契約しても良いでしょう。

銀行振込(郵便振込)

指定された銀行口座への振込、または郵便局窓口での振込を行う方法です。EC事業者へ直接に振り込む方法と、決済代行会社を経由する方法があります。ユーザーには振込手続きや手数料の負担がかかりますが、インターネット利用に慣れていない方でも利用しやすいといえます。EC事業者は未回収リスクを避けやすい一方で、入金確認の手間がかかる点に留意しましょう。

後払い決済

ユーザーが商品を受け取った後に代金を支払う方法です。コンビニのほか、銀行や郵便局の窓口も利用できます。ユーザー目線では、支払い前に確実に商品を受け取れるので、安心してネットショッピングを利用しやすいのがメリットです。代金は決済会社が立て替えるため、EC事業者には入金漏れのリスクがありません。より幅広いユーザー層を取り込みやすいというメリットもあります。

ECサイトの決済方法を選ぶポイント

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ECサイトの決済方法には、多数の選択肢があります。導入するうえで、どのような点を考慮するべきでしょうか。以下の4つのポイントを参考に、自社に適した決済サービスをお選びください。

ユーザーの年代に合わせる

ユーザーの年代によって、利用頻度の高い決済方法が異なります。たとえば、クレジットカードを所有していない10代をターゲットとするなら、代金引換やコンビニ決済など、現金に対応した支払い方法を用意すると良いでしょう。ほかにも、スマホなどのモバイル端末を利用していない高齢者には、銀行振込や代引決済が選ばれやすい傾向にあります。ターゲットに応じて決済方法をご検討ください。

運用コストを比較する

運用時のコストを比較検討して、より負担の少ない決済サービスを選ぶことが大切です。決済方法によっては、別途月額コストや手数料が発生する可能性があります。手数料が高い決済サービスは、ショップでの決済金額が高い場合や、決済頻度が高い場合、コストがかさみやすい点に留意しましょう。

取り扱う商品・サービスを考慮する

ECサイトで取り扱う商品・サービスの価格によっては、特定の決済方法を使用できない可能性があります。一例として、キャリア決済や電子マネー決済では、利用限度額が定められていることも。商材の購入金額に余裕を持って対応できる決済方法を導入しましょう。

自社ECのシステムに対応しているか確認する

決済サービスを導入するには、システム面も考慮する必要があります。自社のECサイトのシステムに対応可能な決済方法を候補にしましょう。システムに非対応の決済サービスを導入すると、新たにシステムを開発したり、機能を追加実装したりして、コストが高くなるおそれがあります。

幅広い顧客に対応するならIVR決済の導入も検討を

今回は、ECサイトの決済方法の種類や、選び方をご紹介しました。上記でご紹介した決済方法は、主にインターネット利用に慣れたユーザーが対象です。一方で、ユーザーの年代や取り扱う商品・サービスによっては、インターネット利用に慣れていない方がターゲットとなることも。こうしたECサイトやカタログ通販でEC決済を導入するなら、電話を利用したIVR決済がおすすめです。

IVR決済は、ユーザーが指定の番号に電話をかけて、音声ガイダンスに沿って回答することで決済を完了する仕組みとなっています。オペレーターが直接にクレジットカード情報を聞き取る必要がないため、コールセンターにおける情報漏えいのリスクが軽減されるのがメリットです。なお、電話放送局が提供する「カード決済IVR」のサービスは、PCI DSSのセキュリティ基準における認証取得済みで、消費者を守る「改正割賦販売法」の基準をクリアしています。

また、「カード決済IVR」は幅広いEC決済サービスと業務提携しています。クレジットカード決済機能では、「GMOペイメントゲートウェイ株式会社」「ヤマト運輸株式会社」「株式会社ゼウス」「SBペイメントサービス株式会社」などのパートナー企業様にご協力いただいております。安心してご利用いただける環境が整えられているため、ぜひ電話放送局のIVR決済サービスをご検討ください。


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