プロジェクトメンバー

  • 企画・開発根來

    企画室

    2014年入社

  • 企画・開発岡澤

    企画室

    2016年入社

  • 企画・開発鎌田

    企画室

    2012年入社

プロジェクト概要

従来、IVRと言えば、電話機のプッシュボタンでの操作が一般的でした。一部では音声認識を利用して、話しかけていただくことで操作をすることもありましたが、音声認識の精度があまりよくないことや、単語だけを発話していただく必要があることなど、ユーザビリティに劣るといった課題がありました。
そのような課題を克服し、ユーザビリティに優れた、インタラクティブなコミュニケーションを可能にするため、従来のIVRとは一線を画す、音声対話型IVRサービスとして、ロボット自動受付の商用サービス化に至りました。

”音声”に対するこだわり

IVRは電話の仕組みです。そのため、ユーザーとのインタフェースとして、”音声”が重要なポイントとなります。しかし、そこで使っている”音声”について、本当にベストな選択をしているのか、音声の価値を見直すという原点に立ち返るところから始めました。
アナウンスの内容や誰の声なのか、BGMとの組み合わせはどうなのか、若手を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、色々な観点から議論や検証を進めました。
その結果、音声認識の精度を向上させることと、音声対話を実現することが最重要課題との考えに至りました。
そこで、次に取り組んだのが音声認識の基本について理解を深めることでした。教育機関に所属されているその分野の権威の先生などに色々とご指導いただいたり、さまざまな音声認識エンジンや音声対話エンジンの検証を進めました。

電話を使った音声対話の実現

電話を使った音声認識の精度向上にもいろいろな苦労があり、さまざまな音声認識エンジンを試していく中で、個別のチューニングをせずとも、汎用的に幅広い分野で利用できるという点から、GCPの音声認識を利用することに決めました。
音声対話を実現するための自然対話エンジンの検証にも取り組み、こちらもさまざまなエンジンを検証していきました。
その一環として、NTTドコモ様の自然対話エンジンを利用したプロトタイプを開発し、「docomo R&D Open House 2017 in TOKYO」に出展の機会をいただき、音声対話IVRに対する世の中の反応をうかがう機会にも恵まれました。
また、翌年には「コールセンター/CRM デモ&コンファレンス 2018 in 東京」にも出展し、テレフォニー分野やコールセンター分野の方々の声にも触れ、改めて音声対話IVRを実現することの意義を認識したイベントとなりました。

音声対話によるセルフ対応へ

電話での音声対話を商用サービスとして提供するため、改めてコンセプトを整理し、具体的な整理を進めました。
その中では、「ユーザビリティ」と「セルフ対応」ということにこだわりました。
スマホでのプッシュ操作が難しい方などにも使い易いインタフェースを目指す、一方で音声認識・音声対話だけでは解決することが難しいことには、SMSを利用したレシート機能で、ご利用者様の手元に受付内容が残るようにしたり、レシートに記載したURLで誘導したWebサイトで、修正や追加を行えるようにしたりと、ご利用者様がご自身で完結できるサービスにするために工夫を凝らしました。
また、コールセンターを運営されている企業様にトライアルにご協力いただき、実際に電話の応対をされているオペレーターの方々にお試しいただいてのチューニングなどを行いました。
それらのトライアルの結果などをもって、DHKユーザーカンファレンス2019にて、正式発表を行い、サービスリリースに至りました。

募集要項